EDの定義とは?どんな症状?その原因と治療方法、治療薬について詳しく解説!

ED
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EDとは

この記事を検索されたということは、パートナーとの性行為に少しでも自信がなくなっているのではないでしょうか?

また「自分がもしかしてEDかも?」と思っているのではないでしょうか。

今回はEDの基礎的な知識からセルフチェックの方法、治療方法についても解説しています。

少しでも当てはまり、夜の性生活を充実したい方はEDの正しい知識を理解していきましょう。

EDの定義

EDとは

まずEDとはErectile Dysfunctionの略であり、日本語では「勃起不全」のことをいいます。

EDの定義は、「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか、または維持できない状態が持続または再発する状態」とされています。

また日本性機能学会の定義によれば、「通常性交のチャンスの75%以上で性交が行えない状態」とされています。

EDはどんな症状か?

EDは勃起不全のことをいいますが、以下のこともEDに含まれます。

・勃起しても硬さが十分でなく柔らかい

・勃起が長続きしない

・性欲はあり興奮はするが勃起しない

・時々勃起しないことがある

・性行為を不安に思ってしまう

EDの症状は幅広くあり、人により症状が違います

勃起は陰茎海綿体に血液が充満することで起こります。

しかし、何らかの原因により血液が陰茎海綿体に充満しないとEDが起こります。

EDの原因とは?

EDとは

EDの原因は以下の4つがあります。

① 器質性ED

② 心因性ED

③ 薬剤性ED

④ 混合性ED

・器質性ED

勃起に関わる神経や、血管の傷害に起因するEDのことです。特に50代に多くみられます。神経の傷害とは病気、外傷などにより神経の伝達を妨げることをいい、脳出血やアルツハイマー型人認知症、脊髄損傷などがあります。血管の傷害とは、糖尿病や動脈硬化などの病気により血管が硬くなり陰茎に血液を十分に送ることができないことです。

・心因性ED

解剖学的に勃起機能に異常はないが、精神的ストレスや疲労に起因するEDのことです。特に30代から40代にかけて多くみられます。精神的ストレスや疲労は脳から出る伝達物質の量が減少し、脳の興奮を陰茎に伝えることができません。30代以降では仕事での責任も重くなり、人間関係でストレスを抱えることが多くなり精神的負担が大きい方が増えています。

・薬剤性ED

薬の副作用に起因するEDのことです。年代の偏りはありませんが、若い人にもみられます。一般的に、抗うつ薬や向精神薬、睡眠薬、降圧剤を服用している人に多くみられます。

・混合性ED

器質性EDと心因性EDの両方が起因するEDのことです。EDの原因では混合性EDが最も多く、原因が複数あるため重症化しやすい傾向にあります。

EDの危険因子はどのようなものがあるか?

EDとは

上記では4つのEDの原因について解説しましたが、その他のEDの原因についてまとめます。

① 腎不全

② 動脈硬化

③ 高脂血症

④ 高血圧

⑤ 糖尿病

以上のように生活習慣病からの病気が多いですね。

そのため生活習慣の乱れがEDの原因にもなっています。

自分がEDかどうかを確認する方法

EDとは

今までEDの症状や原因について解説しましたが、客観的にEDかどうか判断するための質問票があります。

EDのチェックには、主に国際勃起機能スコア(IIEF)を主に用いて評価します。

直近の6ヶ月について、以下5問の質問にすべてお答えください。

すべてご回答いただいた時の点数が結果となります。

問1:勃起してそれを維持する自信はどの程度ありましたか

非常に低い1点
低い2点
中くらい3点
高い4点
非常に高い5点

問2:性的刺激によって勃起した時、どれくらいの頻度で挿入可能な硬さになりましたか

性的刺激はなかった0点
ほとんど、又は全くならなかった1点
たまになった(半分よりかなり低い頻度)2点
時々なった(ほぼ半分の頻度)3点
しばしばなった(半分よりかなり高い頻度)4点
ほぼいつも、又はいつもなった5点

問3:性交の際、挿入後にどれくらいの頻度で勃起を維持できましたか

性交を試みなかった0点
ほとんど、又は全く維持できなかった1点
たまに維持できた(半分よりかなり低い頻度)2点
時々維持できた(ほぼ半分の頻度)3点
しばしば維持できた(半分よりかなり高い頻度)4点
ほぼいつも、又はいつも維持できた5点

問4:性交の際、性交を終了するまで勃起を維持するのはどれくらい困難でしたか

性交を試みなかった0点
極めて困難だった1点
とても困難だった2点
困難だった3点
やや困難だった4点
困難でなかった5点

問5:性交を試みた時、どれくらいの頻度で性交に満足できましたか

性交を試みなかった0点
ほとんど、又は全く満足できなかった1点
たまに満足できた(半分よりかなり低い頻度)2点
時々満足できた(ほぼ半分の頻度)3点
しばしば満足できた(半分よりかなり高い頻度)4点
ほぼいつも、又はいつも満足できた5点

それぞれの点数の合計でEDの重症度が分かります。

1〜4点:判定不可

5〜7点:重度ED

8〜11点:中等度ED

12〜16点:軽度〜中等度ED

17〜21点:軽度ED

22〜25点:EDではない

合計点数が21点以下の場合EDのEDと判定されますが、あくまでも目安になりますので当てはまる方は一度受診を検討してみましょう。

EDの治療の診療科、受診時の流れ

EDとは

EDについて悩み受診を検討しているが、どのような治療の流れかわからないと不安ですよね。

ED治療のための診療科とは?

受診する診療科は、ED専門外来がおすすめです。ですが近くにED専門外来がない場合は、かかりつけの内科、泌尿器科でもEDの診療を行っています。

ED治療の受診時の流れ

①受付でED治療したい旨を伝えます。

②上記で解説したチェック表での問診をします。またED治療には服薬が必要になりますので、副作用が出ないか体調の確認も行います。

③薬の処方

④会計

流れは以上になります。

受診時は注意点が2つあります。

1つ目は自費診療であることです。ED治療は健康保険が適応にならないため、全て自己負担になります。

2つ目は持病などで薬を飲んでいる場合は医師に必ず報告することです。ED治療には服薬が必要になります。その薬が持病の薬と飲み合わせた時に副作用が出ないか確認が必要です。

EDの治療薬は何があるか?

EDとは

日本で認可されているEDの治療薬3つあります。

以下の表で解説します。

バイアグラレビトラシアリス
色と形青い菱形オレンジの丸型黄色の涙型
効果の持続時間3〜5時間4〜10時間24〜36時間
服薬から効果が出るまでの時間30〜60分15〜30分60分
食事の影響受けやすい中間受けづらい
禁忌事項ありありあり

バイアグラは食事の影響を受けやすいため、食前に服用することが勧められています。

レビトラはバイアグラに比べ食事の影響を受けづらいですが、脂質の多い食事では効果が低下するといわれています。

シアリスは食事の影響は受けづらいですが、バイアグラ、レビトラのどちらも飲酒を行うと効果が低下するといわれています。

服薬についての注意点が一つあります。

バイアグラ、レビトラ、シアリスは医師の処方がないと服薬することができません。

ときどきWeb上でED薬の販売のページを見かけたりしますが、違法ですので購入してはいけません

服薬以外のEDの治療法

EDとは

服薬以外のEDの治療法は主に以下の3つになります。

① 食生活の改善

② 運動の実施

③ ストレスの改善

食生活の改善

EDとは

EDと食生活は大きく関係します。

以下では勃起に良い食べ物、良くない食べ物を紹介します。

勃起に良い食べ物

鶏肉、大豆、エビ、マグロ:アルギニンが含まれ血流改善の効果がある

スイカ、メロン、きゅうり:シトルリンが含まれ血管拡張作用がある

ナッツ、鰻、アボガド:ビタミンEが含まれ血行促進作用がある

わかめ、鰹節、鰯:血圧降下や神経伝達に作用がある

牡蠣、アーモンド、豚レバー:亜鉛が含まれ性機能を高める作用がある

鯖やサンマの青魚:EPAが含まれ血液をサラサラにする作用がある。

にんにく、玉ねぎ、ニラ:イオウ化合物が含まれ血流を高める

勃起に良くない食べ物

ファストフード

ラーメン

揚げ物

ジュース

ケーキ

バターを使用した食品

脂の多い食事

などが勃起によくない食べ物となります。

ファストフードやお菓子などではなく、バランスの良い食事が勃起力改善の第一歩になります。

運動の実施

EDとは

EDの改善は特に有酸素運動が有効といわれています。

① 有酸素運動の効果は以下になります。

② 心臓、肺の機能の強化

③ 全身の血流の改善し代謝が向上する

④ 脂肪燃焼

⑤ 生活習慣病の改善、予防

⑥ ストレス解消

有酸素運動を行うと良いことしかありません。

有酸素運動の強度は「ややきつい」と思う程度が望ましいです。

また、有酸素運動の継続時間は30〜60分が望ましいです。

そして何より大事なことは「継続すること」です。

運動を止めてしまうと元の体に戻ってしまいますので、継続することが一番の鍵になります。

ストレスの改善

EDとは

ストレスは心因性EDの主な原因です。

ストレス改善もED治療の一つになります。

ストレスとは、外部から刺激を受けたときに生じる緊張状態のことです。

緊張状態になると交感神経が優位になり勃起が起こりづらくなります。

勃起するためには、副交感神経が優位になる必要があります。

副交感神経が優位になるには、ストレスを解消し気分を「リラックス」することです。

気分をリラックスさせるためには、入浴や睡眠、運動がります。また趣味活動や食事などがあげられます。

そのため勃起しやすくするためには、日々のストレスを溜め込まないことが重要です。

その他のEDの治療法

上記の他に、EDの治療には以下の4つがあります。

① 陰茎締めつけリング

② 陰圧式勃起補助具

③ 陰茎海綿体注射(ICI療法)

④ 陰茎プロステーシス移植

陰茎締めつけリング

勃起補助具の一つになります。シリコンやゴムなどでできたリングを勃起したペニスの根元に装着し、海綿体に流れた血液を戻りづらくすることにより勃起を維持することができる物になります。

陰圧式勃起補助具

空気圧を利用し、ペニスに血流を送り込み勃起させるための器具です。この器具を使用しているときは痛みが出ることが多いので、実際に使われることは少ないようです。

陰茎海綿体注射(ICI療法)

プログラスタンジンE1製剤が含まれる薬を、陰茎海綿体に直接注射することで勃起させる治療法です。ですが現在の日本では陰茎への自己注射が認められていないため、自宅で行うことはできません。

陰茎プロステーシス移植

外科手術によりペニスにシリコンを入れることにより、人工的に勃起した状態を作ることです。手術が成功するとほとんどの場合で性行為が可能になり、欧米では人気の治療法です。

まとめ:EDと思われる方は勇気を出しで受診してみましょう

EDとは

ここまで読んでいただき、EDについて正しく理解できましたか?

EDには4つの原因があり、正しく対応することで改善することが分かりました。

またEDの改善策についても理解できましたね。

EDの場合でも、病院を受診することはとても抵抗があると思います。

ですが、これからの夜の性生活の満足度を向上させるために、勇気を出して一度受診してみましょう。

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