女性の薄毛の代表的な疾患の1つに、びまん性脱毛症があります。
髪全体のボリューム減少や、つむじや分け目が薄い方は、びまん性脱毛症かもしれません。
今回の記事では、びまん性脱毛症の特徴や原因、予防方法や改善・治療方法など、詳しく紹介します。
薄毛を改善し、薄毛の悩みから解放されるためにも、ぜひ最後までお読みください。
びまん性脱毛症って何?
びまん性脱毛症とは、抜け毛が多くなり髪の毛全体がまばらに薄くなっている状態です。
下記より、その特徴についてさらに詳しく紹介します。
びまん性脱毛症の特徴について
びまん性脱毛症の特徴は、次の6つになります。
- 髪が抜ける量が増えた
- 分け目が広がってきた
- 髪の量が減ったことで、地肌がすけて見えるようになった
- 髪の毛の量が全体的に減る
- 髪のハリやコシが以前と比べなくなった
- 成長途中の短い髪の毛が増えている
びまん性脱毛症の、一番の特徴といえるのは、抜け毛の量が明らかに増えることです。
大量に髪が抜ける状態が、長期間続くことで、分け目が広がり、だんだんと地肌が見えるようになります。
髪のボリュームが減り、髪のハリやコシがなくなるため、ヘアセットがしづらくなることもあるようです。
一般的に、抜け毛の量は徐々に増えていき、気が付いたら以前より薄い気がする場合がほとんどです。
ただし、抜け毛の進行スピードは、個人差もあり場合によっては、急速に進行することもあります。
びまん性脱毛症は女性に多い
薄毛と言えば、もともと男性に多いイメージがあります。
その理由は、薄毛の原因に男性ホルモンが影響していることが多いためです。
一方、びまん性脱毛症は、男性ホルモンが関係している薄毛ではありません。
詳しくは、このあと紹介しますが、びまん性脱毛症の原因は、加齢や女性ホルモンの減少、ストレスなどが主な原因となります。
女性ホルモンの減少が主な原因とされているため、びまん性脱毛症に悩む女性が多いのです。
男性はびまん性脱毛症にはならないのか
先ほども説明した通り、びまん性脱毛症は女性に多いのは間違いありません。
しかし男性が、びまん性脱毛症にならないかというと、そうではありません
近年では、男性の患者も増えているため、男性の方も注意しましょう。
びまん性脱毛症は、男性ホルモンが影響するAGAのように明らかな特徴がある抜け方ではなく、徐々に薄くなっていきます。
そのため、髪が全体的に薄くなっている場合は、男性でもびまん性脱毛症を発症している可能性があります。
びまん性脱毛症の原因とは
次に、びまん性脱毛症の原因について紹介いたします。
びまん性脱毛症の主な原因は、先ほども述べた通り女性ホルモンが多く関与していますが、他にも原因があります。
下記より詳しく紹介します。
加齢や出産などによる女性ホルモンバランスの影響
びまん性脱毛症を発症する主な原因として、女性ホルモンの乱れがあります。
女性ホルモンは、エストロゲンとプロゲステロンの2種類に分けられています。
このうち、髪の毛の健康に影響しているのは、エストロゲンです。
そのため、女性ホルモンの分泌量が減ったり、バランスが崩れると髪の毛が薄くなってくると考えられています。
女性ホルモンは、さまざまな理由でバランスが乱れますが、大きく影響するのは加齢、出産です。
女性ホルモンの分泌量は、30代後半になると少しずつ減少し、多くの女性が閉経を迎える40代後半から50代前半には、更に分泌量は少なくなります。
このように、女性ホルモンの減少が原因となる薄毛を、女性型脱毛症(FPHL)といいます。
妊娠、出産も、女性ホルモンの量が大きく変動するため、一時的ではありますが、薄毛になることがあります。
悪い生活習慣
生活習慣の乱れも、髪の毛に悪影響を及ぼします。
食事の偏りや睡眠不足は、自律神経の乱れに繋がります。
自律神経が乱れると、血流が低下するため、結果として頭皮への血流も低下します。
そうなると、髪の成長に必要な栄養を送ることができません。
そのため抜け毛が増加し、びまん性脱毛症を発症します。
日頃から、ファストフードなどの高カロリーの食事が多い方や外食が多い方、毎日飲酒する方や飲酒量が多い方、喫煙者である方は、注意が必要です。
強いストレス
びまん性脱毛症は、強いストレスも影響しています。
ストレスによって、自律神経が乱れ、女性ホルモンのバランスが崩れることや、血流が低下することが原因です。
血流が悪くなると、頭皮への影響も届かないため髪の毛の成長を阻害します。
日頃から、ストレスの多い生活をしている方は、注意しましょう。
ヘアケアが間違っている
頭皮の汚れ、毛穴のつまりは、薄毛の原因になるため、日頃からヘアケアを行っている方は多いと思います。
しかし、間違ったヘアケアは髪の毛に悪影響を及ぼすため注意が必要です。
パーマやカラーを何度も繰り返している、1日に何度もシャンプーを行う習慣がある方は、頭皮にダメージがあるかもしれません。
また、シャンプー後にドライヤーをせず自然乾燥をすることも頭皮によくありません。
行き過ぎたダイエット
行き過ぎたダイエットは、健康面にもさまざまな影響を及ぼしますが、髪にとってもいい影響はありません。
間違ったダイエットを行い、極端な食事制限をすると栄養不足になりますが、栄養不足になると体は、生命を維持するために、栄養を送る先(臓器など)を選択するようになります。
そのため、髪や爪などの生命維持に関係のない組織への栄養が滞り、薄毛に繋がるのです。
DHT(男性ホルモン)による薄毛
DHTという男性ホルモンが、びまん性脱毛症の原因になることがあります。
DHTは、悪玉の男性ホルモンとも呼ばれ、TGF-βという脱毛因子の分泌に関わっています。
本来ならば、DHTは男性ホルモンであることもあり、女性の薄毛の原因にはなりません。
しかし、女性でもDHTの影響を受けやすい体質の方がおり、そういった体質を持った女性がDHTによるびまん性脱毛症を発症することがあります。
また、DHTを生まれつき人より多く生成してしまう女性もいるようです。
こういった、DHTが関係した女性の薄毛を「女性男性型脱毛症」と言います。
びまん性脱毛症を予防するにはどうしたらいい?
びまん性脱毛症の予防方法について解説します。
びまん性脱毛症の予防は、自宅ですぐに始めることが出来る対策があるため、薄毛が気になる方や、薄毛を予防したい方は、すぐに始めましょう。
生活習慣の見直し
まずは、日頃の生活習慣を見直しましょう。
偏った食生活をしていたり、深夜まで起きていて睡眠不足になっていませんか?
思い当たる方は、下記の方法を試してください。
①偏った食事内容を改め、バランスよく食事を取る
高カロリーの食事や偏った食事を続けていると、栄養バランスが崩れ髪に悪影響を及ぼします。
そのため、出来る限りバランスのとれた食事をするよう心がけてください。
その際、育毛効果が高いとされる、タンパク質や亜鉛、ビタミンが含まれた食事を取り入れたり、サプリメントを摂取することも効果的です。
②早めの就寝を心掛ける
睡眠不足を改善するために、早めの就寝を心掛けてください。
とはいえ、今までの睡眠習慣を突然変更し、早めに寝ようとしても、なかなか眠れないことが多いかもしれません。
そういった方は、就寝前のスマホやパソコンの使用を控え、眠る前に本を読む、ストレッチを行うなどの気持ちを落ち着けるための工夫をしましょう。
③お酒の飲み方に注意
夜、眠るためにと寝酒をする方がいらっしゃいますが、寝酒は深い睡眠はとれません。
そのため、睡眠時間は十分にあっても、結果として睡眠不足になるのです。
また、深酒も髪にいい影響はありません。
過剰な飲酒は、髪にとって大切な栄養素である亜鉛不足を招くからです。
薄毛を予防するために、寝酒は避け、適切な飲酒量を守るようにしましょう。
④禁煙する
喫煙は、ニコチンの作用により血流が低下するため髪に悪影響です。
そのため、喫煙習慣がある方は禁煙することをおすすめします。
なかなか、1人で禁煙することが難しい場合は、禁煙外来や薬局などで売っているニコチンパッチなどを利用するとよいでしょう。
ストレスを解消する
ストレスは、生きている限り、避けて通ることのできないものです。
しかし、リフレッシュをしたり、好きなことをして気分転換をすることで、ストレスの影響を減らすことはできます。
運動が趣味の方は、普段の生活に運動を取り入れることをおすすめします。
運動は、リフレッシュ効果はもちろん、循環が良くなり、頭皮への血流が改善されるからです。
運動をする時間がないという方も、映画を観たり、お菓子作りをしたりと、自分なりのリラックス法を見つけましょう。
趣味がないという方は、簡単なストレッチやヨガを行うだけでも、気分はほぐれますので、ぜひ試してみてください。
運動を行う
先ほども触れましたが、運動は薄毛対策に効果的です。
血流が改善されることで、頭皮へ送られる栄養量も増えるためです。
毎日、運動をする習慣が作れると良いのですが、仕事や家事などで時間が取れない場合もあるでしょう。
そういった場合は、エレベーターを使用せずに階段を使う、自転車を利用するなど、日々の生活の中で運動ができるよう工夫することをおすすめします。
育毛ケアを始める
髪を育てるための育毛ケアを始めることもおすすめです。
一番簡単に始められる育毛ケアは、シャンプーを育毛用のシャンプーに変えることです。
一般的なシャンプーは、洗浄力が強い商品が多く、頭皮への負担になることがあります。
一方、育毛用のシャンプーは、頭皮への刺激が少ないため、頭皮へのダメージを防ぐことができます。
さらに、育毛用シャンプーと合わせて、シャンプー中に頭皮のマッサージを行うことも効果的です。
また、シャンプーをしっかりと洗い流すことや、シャンプー後、自然乾燥をしないこと、カラーやパーマなど髪にダメージの大きい施術を繰り返さないことも大切です。
びまん性脱毛症は治療できる?
一度、髪の毛が抜けて薄毛になると、もう治らないのではと不安になりますが、びまん性脱毛症は適切な治療で改善が見込める脱毛症です。
そのため、薄毛が気になったら、早めに治療を始めることで、薄毛の悩みから解放されるでしょう。
びまん性脱毛症は自分で改善できる?
びまん性脱毛症は、先ほど説明した通り、生活習慣やストレスなどが影響している脱毛症です。
そのため、原因によっては自分でも改善することができる場合もあります。
しかし、ストレスが原因の薄毛の場合は、そう簡単にストレスを取り除くことはできません。
また、薄毛の原因が何なのか、自分では気付かないこともあるでしょう。
そのため、自分で改善しようとすると、原因が分かるまでに時間がかかり、その間にびまん性脱毛症が進行する可能性があります。
早めの改善を望む場合は、やはり専門家へ相談するのが薄毛改善への一番の近道です。
びまん性脱毛症は病院で治療しよう
びまん性脱毛症の主な治療方法は、内服治療、外用薬による治療とメソセラピー(注入治療)、自毛植毛です。
それぞれについて、詳しく解説します。
内服治療
まず最初に、内服治療について説明します。
内服治療に使用する薬は、パントガール、スピロノラクトン、サプリメントなどです。
①パントガール
パントガールは、女性の薄毛治療薬として用いられることの多い薬です。
直接的な発毛効果はありませんが、薄毛に悩む女性が必要な栄養成分が多く含まれています。
びまん性脱毛症の治療以外にも、産後の脱毛への効果も期待できます。
パントガールの副作用は、頭痛、腹痛、下痢、めまい、動悸、アレルギー症状などがありますが、重篤な副作用の報告はありません。
②スピロノラクトン
利尿薬として、心不全などの治療や高血圧治療に使われるスピロノラクトンは、びまん性脱毛症の治療にも効果があります。
スピロノラクトンには、抜け毛の原因となるDHTが男性ホルモンと結合することを阻止する働きがあるためです。
DHTの働きを阻害するため、女性男性型脱毛症(FAGA)が薄毛の原因である場合に用いられます。
副作用は、先ほども説明した通り、スピロノラクトンは高血圧治療にも使われるため低血圧になることがあります。
また、利尿効果があるため、口渇の副作用が現れる場合もあるようです。
その他の副作用には、食欲不振、月経不順、吐気、下痢、便秘、乳房痛・腫脹などがあります。
③サプリメント
びまん性脱毛症は、栄養不足によっても引き起こされるため、サプリメントをとることで改善することがあります。
しかし、栄養不足が原因のびまん性脱毛症にのみ効果が期待されるため、全てのびまん性脱毛症が改善することはありません。
そのため、サプリメントはあくまで補助的なものと考えましょう。
外用薬による治療
①ミノキシジル外用薬
薄毛治療でよく使われるミノキシジル外用薬は、発毛を促す効果のある外用薬です。
もともとは、高血圧の治療薬として使用していましたが、ミノキシジルを処方した患者の副作用に発毛や多毛の症状が出たことから、薄毛治療に使われるようになりました。
ミノキシジルの副作用には、初期脱毛、皮膚炎、発疹、患部の痛みなどがあります。
また、ミノキシジルには血管拡張作用があるため、基礎疾患に高血圧、心臓疾患がある方は、薬の飲み合わせに注意が必要です。
②注入治療(メソセラピー)
メソセラピーは、発毛や育毛に良い成分を頭皮へ注入する治療法になります。
注入治療を単体で行うのではなく、先ほど説明した内服治療、外用薬による治療と組み合わせて行います。
注入治療は、注射器を用いて頭皮に直接薬剤を注入するため、副作用は針を刺した頭部の痛み、内出血、痒みなどになります。
しかし、注入する薬剤は病院によって異なるため、薬剤にミノキシジルが含まれている場合はミノキシジルの副作用が起こる可能性があります。
③自毛植毛
重症のびまん性脱毛症には、自毛植毛が行われることがあります。
自毛植毛は、髪が生えなくなった場所に、自分の頭皮から採取した毛根を移植する方法です。
自毛植毛は、移植後、きちんと定着すれば、髪の毛が自然と生えてきます。
しかし、自毛植毛は外科手術になるため、髪の毛を採取した部位の痛みや腫れ、傷跡が残ることが考えられます。
また、麻酔を使用することへのリスクも考慮しなければいけません。
費用も、高額になる場合が多いため、自毛植毛を行う際は、よく検討する必要があります。
びまん性脱毛症の治療費用について
びまん性脱毛症にかかる費用の目安についてまとめました。
びまん性脱毛症の治療費まとめ
- 内服薬→約3,000円~9,000円
- 外用薬→約10,000円~20,000円
- 注入治療→約30,000円~80,000円
- 自毛植毛→約300,000円~(基本料金+グラフト追加ごとに料金追加)
女性の薄毛治療は、保険適用外になるため、びまん性脱毛症も自由診療です。
そのため、クリニックによって金額に幅があります。
しかし、クリニックによっては初期費用が無料になっていることや、カウンセリングや診察費用が無料のこともありますし、クリニックによっても特徴はさまざまです。
そのため、長く通い続けるためにもクリニック選びは慎重に行いましょう。
びまん性脱毛症が目立たないヘアスタイル
びまん性脱毛症は治療や対策を始めても、すぐに効果が出るわけではありません。
最短でも3カ月、平均すると6カ月かかると言われています。
そのため、治療途中でも薄毛が目立たないヘアスタイルをご紹介します。
分け目を変えてみる
分け目が薄くなっている場合は、分け目を変えるだけで、薄毛が目立たなくなります。
また、分け目をいつも同じところにしていると、頭皮にも負担がかかるため、薄毛がさらに進行する可能性もあります。
そのため、定期的に分け目を変更するようにしましょう。
髪を結んだあと頭頂部の毛を引き出しボリュームアップ
髪が長い女性は、髪を結んだあと、頭頂部の毛を少しずつ引き出すことで、薄毛が目立たなくなり、髪の毛のボリュームもアップしたように見えます。
髪の毛を引き出す際は、束で引き出すのではなく少しずつ引き出すと、うまくいきます。
どうしてもイメージができない、うまくいかないという方は、InstagramやYouTubeなどでヘアアレンジが紹介されていますので、そちらを参考にするとよいでしょう。
びまん性脱毛症についての疑問
びまん性脱毛症について、多くの方が疑問に思っていることについてお答えします。
20代でもびまん性脱毛症になることはあるのでしょうか?
びまん性脱毛症は、ホルモンバランスの乱れや生活習慣による影響を受けることがあるため、年齢に関係なく発症することがあります。
20代でも髪が薄くなっていると感じている場合は、早めの治療をおすすめします。
びまん性脱毛症は皮膚科に通えばいいですか?
びまん性脱毛症の原因や症状によっては、皮膚科では治療ができないことがあります。
頭皮環境が悪化し、フケやかゆみを伴った薄毛の場合は、皮膚科でも治療可能です。
女性と男性では薄毛治療は違いますか?
原因によります。
薄毛は、ストレスや生活習慣に影響されたびまん性脱毛症、男性ホルモンが大きくかかわるAGAなど、さまざまな原因によって引き起こされます。
そのため、男女で分けるというよりも、原因によって治療が異なると考えてください。
ただし、薄毛治療薬には女性が使ってはいけないプロペシアという薬もあります。
枕についている抜け毛が増えたような気がします。治療を開始したほうがいいでしょうか?
シャンプーやブラシのあとに髪の毛が抜けるのは当たり前ですが、枕に髪の毛がついているのは薄毛が進行している可能性があります。
寝ている間は、髪の毛に摩擦が起こらず脱毛の量は少ないからです。
そのため、早めの治療をおすすめします。
毛根が死んでいるところがあると言われました。もう治療しても効果がないのでしょうか?
毛根が死んでしまっている場合は、残念ながら薬剤による治療を行っても効果はありません。
ミノキシジルは保険適用ですか?
ミノキシジルに限らず、美容医療に含まれるため、ほとんどの薄毛治療は保険適用ではありません。
Q.びまん性脱毛症とAGAの違いは何ですか?
びまん性脱毛症は、頭部全体が薄くなるのに対し、男性・女性に限らず発症します。
一方、AGAは頭頂部や額の髪の毛が薄くなり男性に多いのが特徴です。
まとめ
薄毛はナイーブな問題なので、周りも指摘しづらい上、本人も病院に行きづらいこともあるでしょう。
しかし、びまん性脱毛症は専門医による適切な治療で改善できる脱毛症です。
薄毛が進行し重症化すると、治療にも時間がかかるため、薄毛が気になったら早めに相談をしましょう。
今現在、薄毛がない方も、生活習慣やストレス、ホルモンバランスの乱れで、びまん性脱毛症を発症する可能性があります。
薄毛がない今から、自分でできる対策を行って将来に備えましょう。